盲目のピアニストとして活躍するアーカーシュ。しかし実は、盲目はただのキャラ付けであり、本当はめちゃめちゃ普通に見えていた。そんな中、とある富豪から、奥様へのサプライズとして自宅での訪問演奏を依頼される。いつものように盲目のフリをしながら富豪の自宅を訪ねると、そこには富豪の死体と、その死体を必死で片付ける奥様の姿があった…。「あら、夫は今ちょっと出かけているのよ…ヨイショ。さ、入って！」あっちも悪人こっちも悪人、血塗られた化かし合いが始まる…！
能天気に笑えたのはここまで。臓器売買は出てくるわ複数人が死ぬわ、ブラックコメディ通り越してただのブラック、とんでもねえアウトレイジを見せられました。インド人の倫理観はどうなってるんだ。展開がハードすぎるぜ。
しかし起こっていることはコメディの要素があるし、現に今脳内でストーリーを反芻してもそういうブラックコメディあるよなっていう範囲ではあるので、これは撮り方だったり色だったり音楽に原因があるような気がします。もっと気軽にポップコーンムービーっぽく見たかったな。ちょっとガチサスペンスすぎたよ…。
そんでラストの展開次第ではもっと気持ちのいいお話になったんじゃないでしょうか。ラストさあ…！詳しいことはコメント欄で吐き出しますが、私はあのラストは好きじゃないですよ！
そんなわけで基本的にはおもしろかったんですけど、思ってたのと違ったというか、どんなテンションで見ればいいかわからなかったというか単純に好みじゃなかったかもしれません。もっとブラックコメディとしてシュールに撮るか、いっそガチサスペンスに振り切って「サスペンスなのに展開がすごすぎて笑ってしまう」っていう方向にして欲しかった。もっとサクサクしたスナックの方が好きです！
