牛猫

ワイルドツアーの牛猫のレビュー・感想・評価

ワイルドツアー(2018年製作の映画)
3.0
自然と触れ合うワークショップに参加した地元の中学生とファシリテーターの大学生の淡い恋を描いた話。

山口県に実際にあるアートセンターで、これまた実際に行われているワークショップを題材にした映画らしい。
出演しているのもほとんどが演技経験のない地元の中高生という、かなり実験的な作品。映像も彼らがスマホカメラで撮った映像もそのまま使用しているという徹底ぶり。
手紙で告白した少年が若い頃のえなりくんを彷彿とさせる純朴っぷりで良かった。

ロケーションは良いんだろうけど、天気があまり良くなくて残念。日本海沿いだから仕方ないかもしれないけど、終始曇り空で寒々しい。中学生が大学生に抱く憧れ交じりの恋心は甘酸っぱくて爽やかなものだっただけにもったいない感じがした。

自然はたくさん出てくるけど、青春映画というより理科の教育ビデオみたいな趣で、あんまり引かれなかった。
屋上に寝そべるカットだったり、撮影した映像を暗室で確認するところとか、立ち入り禁止になったダムの感じとか、ところどころ心くすぐるポイントはあったけど。
こういう作品は冬でなく夏に撮影した方が映える気がする。
牛猫

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