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劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzerのtetsuのレビュー・感想・評価

4.8
仮面ライダーの新作がある度、いつも一緒に行っている友達二人(通称:仮面ライダー部)と鑑賞!!

平成ライダーたちの力を継承する仮面ライダー"ジオウ"
最後のライダー"ドライブ"の力を手に入れるため、江戸時代へとタイムスリップした一行だったが、それは予想だにしない"真実"へのカウントダウンだった...。

最初こそ激アツ展開で感じなかったものの、クライマックスにかけて、物語の整合性や理屈がかなりテキトーになっていた半分ネタ展開の仮面ライダージオウ。
終盤は、正直、惰性で見続けていたところもあるのですが、映画版を観ると、結局は見続けてきて良かったなぁと感じてしまう愛しい作品でした。笑

本作のメガホンをとった田崎竜太監督は、平成ライダーの初期から関わっている方で、本作を製作する中で"平成ライダーの独自性"や"仮面ライダージオウの特色"を、かなり考えたのだと思います。
その結果、たどり着いたのが"平成ライダーの特異性"で、「仮面ライダージオウという形でそれを表現するなら、もう、
なんでもアリだ」と力技で推しきる終盤の展開が個人的には潔く、痛快に感じました。笑
(もちろん、賛否両論はあるでしょうけど...。笑)

そして、前作の『平成ジェネレーションズforever』が「平成ライダー」の表側の集大成だとしたら、本作は「平成ライダー」の裏側も含めた集大成であり、見事な補完編となっているのも興味深いところ。
いまとなっては、もはや、日本を代表する"カルチャー"となりつつある「仮面ライダー」が、TV番組という媒体に関わらず、様々な形で描かれてきた事実を踏まえた展開が、予想外ながらも、平成ライダーの真理をついているように感じました。

というわけで、
海外のアメコミヒーロー映画では確実に出来ない、日本独自の「仮面ライダーというカルチャー」だからこそ作ることの出来た本作。
蓋を開けてみると、実は「アメトークの仮面ライダー芸人」の劇場版だったのではないかと思うほどの衝撃展開に困惑してほしい一作でした。笑

参考

『仮面ライダージオウ』田崎竜太監督、映画は「平成仮面ライダーを総括する意味での最終回」 (1) 平成仮面ライダーの最終回=『ジオウ』真の最終回 | マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20190724-zio/
(困惑した方は、これを読むと少し腑に落ちるかも...。)

仮面ライダー芸人|アメトーーク!|テレビ朝日
https://www.tv-asahi.co.jp/ametalk/sphone/backnumber/0152/
(一応、貼っときます。笑)

『劇場版 仮面ライダージオウ』が問題作にして最高傑作である「3つ」の理由! | シネマズ PLUS
https://cinema.ne.jp/recommend/zio2019080506/
(最高のレビュー。マジでこの人と友達になりたい。笑)

2020/8/26
#シリーズ:平成史 を追加しました。
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