藤原直樹

ストーリーテリングの藤原直樹のレビュー・感想・評価

ストーリーテリング(2001年製作の映画)
4.6
これは・・・かなりの問題作だなぁ。 今作の監督トッド・ソロンズの作品は『アビバの 場合』ぐらいしか見たことないが、この監督は皮肉もユーモアもかなりストレートなんだなぁ。

今作は人種差別、障害者への偏見などインモラル な要素に満ちたコメディになっている。 とにかくブラックな笑いが満載なのだが、アメリ カの裏を赤裸々に描ききった根性に敬意を表したい。

"Fiction"と"Nonfiction"の二部に分かれた本作はキャストも豪華。 セルマ・ブレア、ポール・ジアマッティ、フラン カ・ポテンテ、ジョン・グッドマン・・・など演技派が勢揃い!!

セルマ・ブレアは黒人教師に"黒人犯して"と言わされながらレイプされるというブラックなカットで体当たり演技を見せる。 男が障害者だからという理由で寝る女という設定もかなりブラック。

そして末っ子のマイキーはアメリカの象徴のようだ。 特に『犯罪者は死刑にして殺した方が良いんだよ 』というセリフはアメリカへの皮肉のような気がした。
藤原直樹

藤原直樹