じょにー

サバハのじょにーのレビュー・感想・評価

サバハ(2019年製作の映画)
4.4
新興宗教の取材を生業とする牧師。
妹の足を喰いちぎって生まれた双子の姉。
悪夢に震える広目天と呼ばれる男。
山羊の鳴き声。神の手には六本の指。灯火を消す蛇。存在しない“悪”。

オカルトホラーっぷりにホイホイされたら後半からミステリーサスペンスになったネトフリオリジナル。全部好きなやつだったので結果オーライ!
派手で楽しい映画じゃないけど、カルトから仏教にキリストまで幅を利かせる本格的な宗教要素は見応えアリ。よくこんな風呂敷を畳めたな。
初めはまったく違う位置にいた登場人物がみんな主人公でみんな脇役でもあっておもしろい。怖さや気味悪さがそれだけで終わらずそれぞれの想いに昇華されてる。そうでなくては!

そもそも宗教的な立ち位置ありきのお話(しかも数種類ごっちゃになってる)なので深く考えると「なぜ?」がちらつく。2度目の鑑賞や元ネタ調べてからの方が楽しめるかも。
さらには、頭に『大泉洋』の3文字がちらつく。それはもうちらつく。イイ顔で丸眼鏡外し出したら本人ですよ。

尺も長めで、いやそれ気付くやろという粗もいくつかあった。でもこの1作を踏まえた上での展開を考えるとおもしろくなる予感しかしない。続編の製作も期待!
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