物心ついた頃からロック一辺倒だった自分にとってジャズは最も苦手としていた分野…。40代に入った頃、そろそろジャズでも…と思っていた矢先に耳ではなくまず目に飛び込んできたのが"美女の水死体"を思わせるモノクロのジャケット。（『アンダーカレント』）美しくて神秘的で何か浮世離れした絵面に一目惚れして即ジャケ買い！
肝心な音の方も繊細なタッチのピアノの音色に一発で魅了されて、彼の名盤と誉高い作品をすぐ様次々と購入。とはいえ、彼の生い立ちや素性や人となりに関してはWiki情報程度であまり今まで触れて来ませんでした。
今作では本人は勿論所縁のある人物達へのインタビューで構成されており、幼少期からの音楽への情熱のみならず彼の大切な人々への強い想いと優しさが伝わってきて胸が熱くなりました。
今作を観たからといって彼の全てを分かった訳ではありませんが、彼の喜怒哀楽や人生の深みが加わって今までよりも聴こえ方に変化をもたらされたのは間違いありません。
