このレビューはネタバレを含みます
正にそれは音楽シーンの主人公がいない世界といった感じで、それはそれは心に大穴が開く淋しさ。
改めてThe Beatlesがいる世界は最高だなと、作品とは別の軸で泣けてしまう。
「ビートルズへのラブレター」と言ってましたが、こういう愛の伝え方もあるのね。
ちょこちょこセリフでThe Beatlesを絡めてるところはニヤっとしてしまう。
(けども、ミュージシャンそのものの作品ではないのでライブの歌唱場面と地名バーンって流すのはよして欲しかったなあ。ちと萎えた)
蓋を開ければ王道ラブストーリー
あまりにもスタンダードな仕上がりで、ダニー·ボイルテイストはあまり感じられないのは残念。
リリー·ジェームズのちょうど良さが素晴らしかった。
身の丈に合わない賞賛を浴び続けることの罪悪感によって ようやく自分を客観的に受け止めることが出来て 自分らしい枠に収まる。
こういった社会的成功よりも自分の物差しでの幸せを重視するテーマ、SNS時代になってから増えてる気がする。
実力でないところでバズっても自分を知らなければ長続きはしないのよ、足るを知りなさい、と。