Azuという名のブシェミ夫人

スティル・クレイジーのAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

スティル・クレイジー(1998年製作の映画)
3.6
1970年代に活躍した人気ロックバンド、ストレンジ・フルーツ。通称ストフル。
彼らはウィズベック野外ロック・コンサートで突然解散を迎えた。
それから20年・・・メンバーのトニーに思いがけずウィズベック野外ロック・コンサートの20周年記念フェスティバルの話が舞い込む。
トニーは昔の仲間たちを探しはじめ、再結成を持ちかける・・・。

20年も経てば人は変わる。
でも、ほんとはあの頃の気持ちを忘れて無かった。

さぁ、なんだか熱い男達の人間ドラマっぽいぞ。

・・・が、しかしイギリスコメディ。

メンバーの落ちぶれっぷりとバカ具合がヒドイ。
落ちぶれっていうか、引きずり?笑
青春をいきなり断ち切られちゃったもんだから、彼らは大人になりきれてない。
特にビル・ナイなんて観てる方が赤面しちゃうよ。笑
過去の栄光だけで生きてる感丸出し。

そして、ティモシー・スポール!!
彼はやっぱりおバカさん役が上手いなぁ。
“名前に人間の体の部位が入ってるバンド古今東西ゲーム”とか嬉々としてハマりすぎだから!笑

そんな彼らは痛々しくて、バカバカしくて、そして愛おしい。
いつの間にか彼らの成功を一生懸命願ってる。
Still Crazy!クレイジーっぷりは健在だ♪
うん、コメディだけどやっぱり熱いロックなオヤジ達の物語だった。

私は音楽に詳しくないから、出てくるロックバンド名や曲名がごく一部しか分からなかった。
だからきっとこの映画の笑いどころを幾つも逃してるんだろうな。
UKロックが好きな方はきっと何倍も楽しめる内容なはず!