きねぼっち

ロボコップ ディレクターズ・カット版のきねぼっちのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アマプラで見たけど、吹き替え&ノーカット版だった。

にしても、久々に見て気づいたのが、演出のテンポとか俳優の演技がコメディ仕様になっていること。
しかし、内容があまりにも残虐だったり深刻だったりするせいで、まったく笑えんけどね・・・
しかし、シニカルかつショッキングなストーリーを、キレのある展開で最後まで見させてしまうのはすごい。

「一ドルで楽しむべ!」の番組で、テレビつけた瞬間みんなが秒で笑うところや、序盤の警察のロッカールームでストやろう!と騒いでる人の背後にジトっと責任者が出現、みんなが沈黙するタイミング、署長と、警察に向いてなさそうなオタク君の助手の取り合わせ、などなどと、そんなことしなくてもいいのに、ギャグが随所に仕込まれているのにも感服。

あと、ラストの決戦なんか悪趣味ギャグのオンパレードで、特にチビ(エミール)の死に方、溶けてるチビにパンチパーマがビビりすぎてたり、ひき殺してブチャっと破裂したのち、なんだったん? と首をかしげるメガネなどなど・・・。
最後も、ロボコップがメガネを追い詰めてから殺すまでのシーケンス、内容が殺し合いだから笑えんけど、テンポはコメディだよね。

にしても、個人的に感心したシーンは、ドラッグ製造工場でメガネがロボコップにボコボコされたとき、「よせ、お前は警官だろ!」と言うところ。
ロボコップは模範的な警察官として法令を遵守すべく、攻撃をやめる。
でも実は、メガネ的には、自分は警察の親会社であるオムニ社の副社長じきじきに雇われて汚れ仕事してるんだから、子会社の平社員のお前がオレの邪魔するとかありえんやろ、上とハナシついてないんか? という発想。

こういうシニカルな展開、ホントに素晴らしいと思う!
きねぼっち

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