kazu1961

フリーソロのkazu1961のレビュー・感想・評価

フリーソロ(2018年製作の映画)
4.0
▪️Title :「フリーソロ」
Original Title :「Free Solo」
▪️Release Date:2019/09/06
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards :
第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞
▪️Appreciation Record :2019-219
▪️My Review
高所恐怖症の私が見るべきではない作品だったかも!!もう足が震えて怖くて、こわくて。
でもでも、やはり必見ですよね!!スクリーンで観るべき作品ですよね!
今までで最も記憶に残るドキュメンタリー作品です。
興行的にも、歴代のドキュメンタリー映画としては『不都合な真実』を上回る記録を続けてるようです。
この作品で描いているのは、地面から垂直に切り立った数百メートルもの高さの岩壁を、非常時の命綱となるロープや安全装置を一切使用することなく、自分の手と足だけを頼りに登っていく。そんな最もシンプルゆえに美しく、最も危険でもある究極のクライミング・スタイル“フリーソロ”です。
フリーソロ界の若きスターと呼ばれるオノルド(34歳:2019年9月現在)が挑む巨大な花崗岩エル・キャピタンは、なんと東京スカイツリーよりも遥かに高い975メートルの断崖絶壁。
冒頭から目を疑うような光景が続出し、手に汗を握り、息をのまずにいられない驚異の映像です。
しかしながら、クライマーを撮影すること自体かなり難易度が高いわけですが、それは技術的な部分はもちろん、クライマーに与える影響が大きすぎるから。肉体的、精神的に極限まで研ぎ澄ませて死地に赴くクライマーを間近で撮影する難しさは相当なものかと思います。
それだけに、監督もカメラマンも全員がプロクライマーというスーパーチームで撮影に挑んでいて、スクリーン映えを狙ったムチャな撮影は一切行いません。そんな百戦錬磨の撮影班ですら思わず目を背けてしまうフリーソロによるエル・キャピタンへの挑戦は、それだけヤバいことなんですね。
そんな作品なので、本作の「ラスト20分、極限を超えた体感」というキャッチコピーに一切の誇張はないし、ある意味もっとも死に近いドキュメンタリーと言えるかも知れません。そして観終わっあとには勇気をもらえます。
必見ですね!!

▪️Overview
ロープや安全装置を一切使わずに山や絶壁を登る「フリーソロ」と呼ばれるクライミングスタイルで世界的に知られるクライマー、アレックス・オノルドの緊迫感あふれるクライミングに密着したドキュメンタリー。ナショナル・ジオグラフィック誌の表紙を飾るなど、世界で著名なクライマーの1人として活躍するアレックス・オノルドには、1つの夢があった。それは、世界屈指の危険な断崖絶壁であり、これまで誰もフリーソロで登りきった者はいない、米カリフォルニア州ヨセミテ国立公園にそびえる巨岩エル・キャピタンに挑むこと。この前人未到のフリーソロのために幾度の失敗と練習を重ねてきたオノルドは、2017年6月3日、ついにエル・キャピタンへの挑戦を開始する。オノルドが登攀する様子を臨場感あふれるカメラワークで収め、第91回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞。監督は、山岳ドキュメンタリー「MERU メルー」も高い評価を得たエリザベス・チャイ・バサルヘリィ&ジミー・チン。
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