みりお

トールキン 旅のはじまりのみりおのレビュー・感想・評価

トールキン 旅のはじまり(2019年製作の映画)
4.0
過去レビュー連投📝

『指輪物語』の作者として知られるJ・R・R・トールキンの生い立ちから半生を描いた作品✨

豊かに想像することの美しさを教えてくれた母を幼くして亡くしたトールキン…
この時代じゃそのまま働かざるを得なかった子供たちも多いだろうに、彼が奇跡のように名門校に通わせてもらえて、そしてそこでかけがえのない友人に出会い、それが最終的にあの名作を生んでくれたのかと思うと、胸が熱くなりました。

厳格な校長の息子で画家志望のロバート。
劇作家を目指す、詩作の才能を持ったジェフリー。
そしてすでにクラシック音楽の作曲家のクリストファー。
「芸術の力で世界を変える」と絆を深めた<T.C.B.S.>の才能溢れる4人…
戦時下にさえ生まれなければ…と思ってしまいますが、そのかけがえのない友人との日々や別れが、トールキンにあの名作を書かせたのかと思うと、奇跡のような出会いに、そしてどんな過酷な環境でも「武力ではなく、芸術で世界を変える」と誓い続けたトールキンの想いに、拍手を送りたくなりました👏

”それは魔法も、宝物も、愛も、すべての物語。自らを証明する旅。勇気について、そして何より書きたいのは仲間についての物語”
トールキンが家族を集めてこう語った作品は、もう何千万の人の心を震わせ、夢を見させてくれたのか。
大戦で人生を狂わされた人々の数をもう超えているかもしれません✨
若い頃の夢を叶え、本当に「芸術で世界を変えて」くれたトールキン…それを知ると、感動倍増で『LotR』を鑑賞できるような気がします✨

また1作目から観てみようかな☺️


【ストーリー】

3歳の時に父が他界したトールキン(ニコラス・ホルト)は、イギリスの田舎で母と弟と生活していた。
だが母親も12歳のときに突然亡くなり、母の友人のモーガン神父が後見人となってくれたことで、名門キング・エドワード校に入学して3人の友人と出会い、芸術で世界を変えることを約束する。


【キャスト・スタッフ】

*監督:ドメ・カルコスキ

フィンランド出身🇫🇮
ヘルシンキの大学で映像制作について学んだそうですが、その年の入学者は立ったの3人!
厳選に厳選された入学者の一人だったカルコスキは、とても優秀な学生だったようです✨
主な監督作は『トム・オブ・フィンランド』など。


*トールキン:ニコラス・ホルト

『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でみりぺでぃあ記載済。


*エディス:リリー・コリンズ

『テッド・バンディ』でみりぺでぃあ記載済。
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