ましゅー

スキャンダルのましゅーのレビュー・感想・評価

スキャンダル(2019年製作の映画)
3.7
三連休に観たかった作品3本中の1本、ようやく昨晩鑑賞です。
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「ミッドサマー」が大本命ではありましたが、またまた昼間の寝落ちが長時間にわたりすぎてレイトショーにしても遅くなってしまったのと、何より金曜日鑑賞作品で浴びまくった穢れをなるべく清めたかったのと…
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私は男ではありますが、憤慨すると共に、実話なので結論まで触れますが、正義が悪を討つといったカタルシスの部分まで、このお話には共感するところ多々であります。
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セクハラは言語道断である事はもちろんのこと

(そんな事をしたいんだったらプライベートで金を払ってしかるべき所でやってくれ。職権乱用も自己中かつ卑劣過ぎて許せないが、金持ちのクセに考えがセコすぎるんだよ。あーあ、だから金持ちはキライなんだ。やだやだ…という話は置いといて…)

優越的地位を用いたパワハラでもあり、社会の公器かつ襟を正すべき大企業にそんな病巣が巣くっている事自体、資本主義の歪みなのです。(決して資本主義を否定するものではありません。)
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いくら綿密かつ周到に準備を重ねたグレッチェン(ニコール・キッドマン)であっても、そうした立ちはだかる壁の高さと厚さに、告発には清水の舞台から飛び降りる程の覚悟と勇気があったであろう事は想像に難くないのです。
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そういう意味では、売れっ子となってしまったが故に慎重にならざるを得なかったメーガン(シャーリーズ・セロン)や、まさに身を呈してその売れっ子への扉を開けたばかりのケイラ(マーゴット・ロビー)が躊躇してしまうのも

FOXニュースのその他の人々の大半が告発されたロジャーに目を瞑り忖度して擁護に回ってしまうのも

どちらの心情にも真っ向から否定しきれない部分もあるものの、やっぱり憤りは禁じ得ません。
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全ての諸悪の根元は、その優越的地位を悪用する者であり、それが実際に裁きを受けた事実は、そう。言うなればまるで大岡裁きのような人情味と清々しささえ漂うものであったのであります。
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え?私の勤める会社はどうかって?
ノーコメントでお願いします🤣
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追記:
・ルパート・マードック役があの時計じかけのオレンジ、マルコム・マクダウェルだったとは❗
・アカデミー賞最優秀メイクアップ・ヘアスタイリング賞受賞(カズ・ヒロ他)の所以が作品を観て、ようやく理解できました❗
どうりでシャーリーズ・セロンの人相がいつもと違うわけですよ❗
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(以下、公式HPより抜粋)
密やかな爆弾は彼女の「告白」で着火した全米最大のTV局を揺るがした衝撃のスキャンダルの全貌が暴かれる!

2016年、アメリカニュース放送局で視聴率NO.1を誇る「FOXニュース」に激震が走った!クビを言い渡されたベテランキャスターのグレッチェン・カールソンが、TV業界の帝王と崇められるCEOのロジャー・エイルズを告発したのだ。騒然とする局内。看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリーは、自身の成功までの過程を振り返り心中穏やかではなくなっていた。一方、メインキャスターの座を狙う貪欲な若手のケイラは、ロジャーに直談判するための機会を得て一。
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