へたれ

ブルータル・ジャスティスのへたれのレビュー・感想・評価

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)
3.0
良かったとこ1 メル・ギブソンの枯れ損なった演技
俳優としてのメル・ギブソンを久しぶりに見たら、老いと悪どさのミックスが心地良いクソジジイになっていて、こんな感じで悪党路線をもっと貫いて欲しいと思うぐらい良かった。

良かったとこ2 暴力への助走の無さ
北野映画とかでもよく見られる手ではあるけど、全く助走も躊躇もなく突然暴力が始まるので、その瞬発力は良かった。

ダメだったとこ1 無駄に長い
30分ぐらいの短編に出来そうな話を2時間半もやるので、特に前半は退屈。玉子サンドを食べているところを延々と見せるとか、そういうのを別に監督の個性とも呼びたくない感じで長い。

ダメだったとこ2 女性への蔑視の過剰さ
男たちのクズっぷりは物語を推進させるためのキャラクター造形としてまだ納得できるけど、女性たちに付けられた属性が必要以上に女性を貶めている。女性たちをここまでひ弱な役立たずに描かなくても、やりたいことはできたはずなので、意図していたなら単なる女性蔑視だし、意図していなかったなら単に稚拙なストーリーだし、監督の世界観などと呼ぶにはあまりにも見苦しかった。
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