great兄やん

浅田家!のgreat兄やんのレビュー・感想・評価

浅田家!(2020年製作の映画)
3.8
【一言で言うと】
「思い出を“残す”ひと」

[あらすじ]
家族を被写体にした卒業制作が高評価を得た浅田政志は、専門学校卒業後、さまざまな状況を設定して両親、兄と共にコスプレした姿を収めた家族写真を撮影した写真集「浅田家」を出版し、脚光を浴びる。やがてプロの写真家として歩み始めるが、写真を撮ることの意味を模索するうちに撮れなくなってしまう。そんなとき、東日本大震災が発生する...。

普通に観て良かったです☺️
最初は全然ノーマークの中での鑑賞だったのであまり期待はしてませんでしたが、思いの外笑って泣けたので、なかなか良かったです。

ただまぁ大絶賛できる程では無かったのは事実なんですけどね(^◇^;)...
なんか..全体的にありきたりでしたから。
でも、浅田家がコスプレして家族写真を撮ってるところは観ていてなんだか一緒の家族になったような気持ちになって、とても心が温まりました。

それに何と言っても浅田家を演じるキャスト陣の演技がとっても素晴らしかったです!!
ニノはもちろんのこと、お父さんを演じた平田満の演技が個人的にはすっごく好きです😊
あのやんわりとした“空気感”といいますか...流石名脇役と言われるだけある、とても良い存在感を示してくれました。

それから風吹ジュンの全てを包み込んでくれるような優しさや妻夫木聡の僻みながらも弟を認めてるような、そんな浅田家をかたどるには丁度いいというか、バッチリ過ぎるくらいキャスティングがしっかりしているなと思いました。

にしても菅田将暉のあの扱いよ😅...大スターにあんなナヨっとしたキャラを演じさすなんて、ちょっと贅沢すぎやしませんか?(^^;;

とにかく浅田家や弟を取り巻く人達の人柄に和まされつつ、家族写真といういつまでも“残すもの”の事について改めて考えさせられるとても素敵な映画でした。
家族写真って、自分は最近撮ってませんからね🤔
この際親に頼んでみようかな...といっても照れ屋なのでそう簡単にはOKしてくれないかも(ー ー;)

思い出を残し、それを“笑顔”に変えること。
思い出を探し、それを“涙”に変えること。
そんな思い出を、弟・浅田政志は変わった優しさでシャッターを押す。

いつまでも、いつまでも、
その一枚に”笑顔“を灯すために...