もじゃ

ラストナイト・イン・ソーホーのもじゃのレビュー・感想・評価

4.0
「でもロンドンは強烈過ぎて」

ロンドンに馴染めないエリーは60年代の歌手志望サンディに憑依。ロンドン生活は上手くいく?サンディはどうなった?

都会に幻滅パリピにはなれず居場所がない。こういうのは世界共通か。東京でもニューヨークでも出来そう。
不安な気持ちが心を乖離させてしまう。霊が見えるのか、自分が幽霊なのなわからないような感覚に徐々にさせられる。流されて自分を見失ったりしないで、というメッセージかな。

エリー役のトーマシン・マッケンジーは超絶かわいい。メイクやファッションが変わるのも楽しい。サンディ役のアニャ・テイラー・ジョイは「ウィッチ」に出ていて、この娘も相変わらず素敵。ジャック役のマット・スミスは「モービウス」でも見たけれど、ここでも病的。

映像はレトロ風味でアート的。音楽と合わせてそれこそ60'sみたいな。鏡を使った演出は比喩としてもわかり易くナイス。
冒頭踊るかわいいエリーから始まり、タイムスリップからが中盤本編。序盤では話の行く末が伺えないけれど、しっかり示唆されている。終盤に向けてはサスペンススリラーで意外性もあり、映像は美しい。

新生活は期待と不安があるね、っていう作品。
もじゃ

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