このレビューはネタバレを含みます
R15+
プロットを書いたのは10代の女の子なんでしょうか。
恐怖の種類は1つではなく、殺される以外のものもたくさんあると思います。
この映画では、若い女の子が経験するであろう、成功と引き換えに自分の体を要求される恐怖をメインに描いています。
田舎から上京してきてデザインの学校に入る場面での女子同士の派閥ができていく様子がリアルです。
最初純朴そうな少女だった主人公が、ファッションと共にダークに変貌していく様子は美しいです。異世界もフェティッシュだなーと思います。
とにかく映像が美しい。
ただ、思わせぶりな老人が出てくるのですが、いきなり死んだと思ったら実は警察だったと。
この件はストーリーに必要だったとは思えませんでした。ただ視聴者の気を引くためだけのキャラクターだとするなら、少しもったいないなと。
あと恋人になる男の子が出てくるんですが、あまりに不憫で仕方がありません。
ずっと被害者です。ただ女性陣に振り回されるという。あげく刺されますし。それもリアルと言えばリアルです。
オチはそれまでの思い込みを覆すような展開となります。
女性側に向けて特にリアルに作られているように思いましたので、10代の女の子にオススメの内容なのかも知れません。