マラヤーラム語映画、イスラーム映画祭4にて。
セブンスサッカークラブ「MYC」マネージャーのマジードを中心にナイジェリア出身の招聘選手、サミュエルとの交流を描いた人情コメディ。
アフリカ出身はみな同じに見えるのか国名が適当で可笑しかった、通称スーダンさん。ケーララの特有のようで大らかな性格が感じられる。
マネージャーと言っても身元保証人だったり日当を配ったり正規ではなくフリーランスに近いのか金の工面に四苦八苦しながら怪我をしたスーダンさんの世話をするなかでアフリカ出身者に対する繊細な問題、難民から見るインドに平和や豊かさが垣間見れ非常に興味深かった。
マジードや母、その友達のムスリムコミュニティが一生懸命世話をする姿に土地固有の寛容な性格が見て取れ、全体を包む温かさを象徴するかのようなラストに思わずグッと来てしまった。
帰国する際渡した腕時計のプレゼントも素敵だ。
上映後の解説で知ったがケーララ州ではセブンスが盛んらしい。実在するケーララブラスターズのＰＶもカッコ良かった！
アラブ交易で北インドのように陸からの影響が少ないせいかムスリムの宗教マイノリティーが多いらしく、もともと持ってた寛容さか、篤実という言葉を使っていたがそういった固有の風土があるのだろう。
マラヤーラムは二作目だがまた機会があれば観てみたい。藤井美佳さんの字幕も観やすかった。
