このレビューはネタバレを含みます
個人的には結構好きでした。
冒頭から悲惨な事件が起こる主人公ダニー。思わず耳を塞ぎたくなるようなリアルで聞き苦しい叫び声が印象的で、このような叫び声シーンは劇中にいくつか出てきますが時計じかけのオレンジのアレックスの実験シーンの叫び声を連想させられました。視覚だけじゃなく、聴覚にも刺激してくる感じが個人的に好きです。
冒頭のダニーの表情と最後のカットの笑顔とでは対照的で、残虐なはずの行動を見た後なのにむしろ幸福であるかのような顔をしています。
全体的に雰囲気作りがとても上手いと思いました。叫び声についてもそうですが、特にカメラワークが特徴的で、綺麗な風景の中に普通ではないカメラの動き等によって不気味な雰囲気がありました。特に、主人公達が車で現場に向かうシーンのカメラワークは普通ではないことが起こる前兆のように感じました。
ラリってる描写もいくつか出てきます。登場人物周辺の植物や食物が生きてるかのように動いていて、とても不気味でした。
そして、問題になるであろうセックスシーンについてはエロいが行き過ぎてキモいになって、キモいが行き過ぎて笑いになった感じでした。とにかく狂ってます。
