成川ジロー

ミッドサマーの成川ジローのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
4.4
確かにホラーでは無く、グロと目を背けたくなる胸糞悪さはあれど、滅茶苦茶面白くい映画で、アリ・アスター監督は天才だと本当に思う。

でもふざけんなよ!!wwwホラーじゃなけりゃ良いってもんじゃねえぞ一発殴らせろアリ・アスター!!wwww何もかもよく出来ている完成度の高い傑作だけど、滅茶苦茶性格の悪い酷い悪趣味な映画だよ!!www大勢で笑って見れば楽しいかもしれない!本当に絶妙な映画!!絶対に一人では二度と見ません!笑!!

別に女の子でもこの映画を興味深く楽しめる人はいると思うし、優れた作品であることは事実。最初っから悪趣味なのがまた笑えるし。
良い意味でも悪い意味でも滅茶苦茶面白い酷い映画。基本的にオススメはしません!!笑
下の方でネタバレします。















倫理観とかってコミュニティ事に違うし、違う者同士一緒に生きていくって大変ですよねー。まあ、コミュニティで分けることにも問題があって、絶対に人類一人一人が違う。似てても全く同じでは無いって感覚が必要なんだなーって思う。そこら辺が巧みな映画でしたね。
あと、感情や感動を強引に共感して一緒になって泣いたり喚いたりして仲間みたいに思い込ませるの、洗脳の常套手段よね。福本伸行の『無頼伝涯』かなんかで見たな。

JOJOに「吐き気を催す邪悪とは、何も知らぬ無知なる者を利用すること」みたいな台詞があって、自分もそうだと思うんですが、自分はおそらく、主人公たちをあの場所に呼んだペレが確信犯の極悪人だと思っています。あの集落には他にも何人かわかっててやってる奴がいるとは思いますが、本当にわからずしきたりや伝統に従ってる人達も結構沢山いる。ペレだけは積極的にあの状況を利用していると思う。外の出て大学で勉強してるからコミュニティのヤバいところ絶対分かってるし、そのうえで全然説明しないのが本当に屑!!もう1人の外に出て人呼んできた奴は自分のコミュニティに半信半疑な感じだったんでしょうね、んで戻ってきちゃったら流されてしまって、最後の最後で泣き叫ぶ。全く同情はできませんけどね。
主人公たちグループの敗因はドラッグや酒で暴れたりする不良タイプの人間やすぐ人を殴るような粗暴な人間、フィジカルで何とかする事に慣れてる体育会系、武術系の人がいなかったところがあると思うんですが、絶対に計算された人選だと思うし、ペレが女をモノにするために全ての状況を利用したように見えたし、最後に名誉と喜びのはずっぽいのに立候補しなかったのも怪しい。多分ペレはあの立場になりそうだったら速攻で消えると思う。あいつの作戦勝ち一人勝ちで、あいつのラブ・ストーリーと言えなくはないと思いました!笑
飛び降りの儀式を見て帰ってしまわないかどうかだけは賭けだったと思います。他は各種ドラッグを使った搦手で何とかやってそう。
マークが結構な育ちの悪そうな馬鹿キャラで、彼のやらかしに期待したんだけどなー。くそ雑魚でしたわー笑



あと、不謹慎かもしれないけど、笑えるところも沢山あったと思います。特に、ドラッグやら精力剤やらを呑まされて正気を失っているにも関わらず流石に困惑してしまう『正解の分からない絶対笑ってはいけないS〇X部屋』は絵面や突然入ってくるモブに吹き出してしまいそうになったし、とにかくノリでどうにかしろと強制される『正解のわからない耐久ダンスバトル』なんかは、昔後楽園ホールで見たDDTプロレスの、音楽かかったら試合中でもダンスしなければならない『ほもいろクローバーZ入団テストマッチ』を思い出して吹き出しました。

選択肢はあったし、主人公が最終的に暴力で解決する事に抵抗の無いある程度強い人とかだったら難なくクリア出来る村ではあると思うので、へレディタリーよりは難易度の低いステージだと思います笑
成川ジロー

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