じょにー

ミッドサマーのじょにーのレビュー・感想・評価

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.8
今回の舞台はスウェーデンはホルガ村。
🌜☘️🌷🌿🌸🌺☘️🌛
🌞最悪フェスティバル🌞
🌜☘️🍄🌻🌼💐☘🌛
2020年真夏の開催と相成りました。

上映中僕の顔面は大体こんな→😬🥵🤨😅😩感じでした。みなさんはいかがお過ごしでしたか?

ストーリーというストーリーはあってないようなもの。その代わり場面ごとに練り上げられた"最悪"を頼んでもないのに浴びせられます。根源的な嫌厭が惜しげもなくスクリーンに晒される。もっと色んな最悪が見たかったけどこれ以上何も見たくないとも思う。アリ・アスター監督の精神衛生状態やいかに。
ひたすらゆっくりじっくり見せる語り口のおかげで監督の狙い通りいわゆるホラーには全くなってないし、おどかしも無く恐怖というより体験として受け取れるのがより最悪。ただやっぱりゆっくりじっくりし過ぎてちょっとダレる。

ここからちょっと内容に踏み込むんですけど、思えば主人公たち(観客)はまったくの受け身で、目的も提示されなければ能動的な行動が途中からほぼ無い。
物語になってなければ全然スッキリもしないのに、なぜかカタルシスを感じたんです。何かが解決した訳でもないのに。
でも、何かが解決したんだと思うんですよね。ダニーにとっては。

あのいきさつ、あの環境で自分を保つためには価値観を投げ捨てるしかないよね。最悪な世界が変わってくれないから自分の中の世界観を変えればいいんだね。
正義の定義をこれと決められないように、自分の常識なんて自分が生きてきた道の上にしか無いんだから、異界の倫理の道を4人やそこらで乗り込んで否定したところでそれは正しさになり得るんだろうか。もちろん逆も然り。
命について。生活について。誰がどんな道を選ぼうがその岐路に観客は介在しない。とはいえあの人たち普段は現代社会で生きてるんですか、、?そうならお手上げでしかないから考えたくないな。

つまるところ、この映画は真の正しい生き方について気付きを得る真夏の物語だった訳ですね。めでたしめでたし。

っていう悟りにしかストレスの逃げ道が無いですよね。悪質なカルト宗教とやり口が一緒。
はい最悪。
上映中、息をついた拍子に映画館の天井に目をやると、その起伏や照明の並びが暗い太陽のように見えてあまりに閉塞的でこれまた最悪。
ちなみにみなさんの最悪フェスティバル最悪辣シーンはどこでしたか??僕のはコメントに。

観賞済みの方は、公式サイトで劇中の描写についてこれでもかっていうくらい解説してくれてるのでぜひ見てほしい。色んな不穏が地に足を付けてくれて2度おもしろいです。

あと何が怖いって、この作品を東宝みたいな大型劇場で上映してるっていう事実ですよね。
そんでもってチケット取った次の日にディレクターズカット版の上映決定の告知あったのが最も悪でしたと。
🌻おしまい🌻
じょにー

じょにー