しめじろー

嵐の中でのしめじろーのレビュー・感想・評価

嵐の中で(2018年製作の映画)
4.4
ひえーおもしれー。よくできてますよさすが『インビジブル・ゲスト』の監督…!Netflixってすごいな。
25年前、殺人事件を目撃し、犯人から追われる最中に車に轢かれて亡くなった少年ニコ。そのニコが住んでいた家に引っ越してきた主人公ベラは、ある嵐の夜、奇妙にも家の古いテレビを通じて25年前のニコと交信する。「外に出ないで!車に轢かれてしまうわ!」ニコを救ったベラが目を覚ますと、それまでの世界が書き変わり、愛する娘の存在も消えてしまっていた…。
まさかのファンタジー!時間SFものです。少年を助けるか娘を取り戻すか、タイムパラドックスに葛藤するお話…かと思いきや、全部ベラの妄想なのか?と思わせるような描写も登場し、さらに過去改変によって迷宮入りしてしまった25年前の殺人事件も絡んできたりして、ひええおもしれええとノンストップで見入ってしまいました。一つ一つの細かい描写がビシッと繋がり、総動員でラストまで持っていく綺麗な展開。やっぱ上手いですこの監督…。頭いいんだろうな。
しかしなんだあのベラのサイコメトリー能力は。体が覚えているっていうことなんでしょうけど、なんか笑っちゃいました。

とっても上質なミステリーであり、よく考えられたSFであり、切ないながらもどこか爽やかさもあるファンタジー。いやーおもしろかったです。おすすめです。