終わってしまうGYAO！　を惜しんで。

視聴率一桁の番組が、50%超えって！　WBCよりすごいじゃん！

低視聴率に悩む番組のレポーターが高視聴率獲得のために、無茶なヤラセに挑む。

どんなスクープ映像でも、昼間の番組で流すの不可能な映像だと思うけど、それが許されたのが昭和ですね。

VlogだしAIだしリモートワークだし…メディアを通した自己承認欲求の暴走と捏造だし…これテレビのリポーターじゃなくてYouTuberとかにすればそのままでリメイク出来る。にしてもこの頃の佐藤寿保ブラウン管テレビ好きだな。

視聴率低迷に悩まされている女性レポーター（白木麻弥）が、自分の妹の監禁事件を自作自演してしまう。マスメディアの奇行ぶりを描いている、新東宝配給のピンク映画。獅子プロダクション製作。

視聴者にスキャンダルな刺激を投じて「ショー（見世物）」を作り上げる、マスメディアの体質を題材にしている作品。視聴者を引き寄せるためには、タブーを犯すことも厭わないという、完全に頭がイカれてる業界人たちの生態を追っていく。

主人公が視聴率回復に拘る理由が伝わりづらく、一般視聴者の描写がほとんど出てこないため、閉ざされた世界の話にしか見えないが、低予算ならではのカリカチュア化された世界観を楽しむ分には、無難ともいえる。

日活配給「地下鉄連続レイプ 愛人狩り」（1988年度・片岡修二監督）の風刺性には及ばないものの、姉妹の倒錯劇へと繋げていく語り口が独特のテイストとなっている。発破をかける上司（池島ゆたか）の胡散臭さもたまらない。