ジム・ジャームッシュ映画とゾンビ映画のハイブリッド。もしもジャームッシュの映画にゾンビが現れたら?のifを自分でやってるノリが面白い。こいつは「フロム・ダスク・ティル・ドーン」的なジャンル・スイッチ・ムーヴィーで、ユマ・サーマンみたいな女剣士やら(梶芽衣子と言うべきか)「未知との遭遇」のようなUFOまで出てくる。
ロメロの「ゾンビ」での有名なショッピングモールでの攻防以来、ゾンビってのは消費社会、物質文明への批判的象徴であるというのは散々語られてきたことだが、ラストでナレーションがわざわざそれを言っちゃってるのが笑う。スマートな映画じゃないが、愛がある。