このレビューはネタバレを含みます
すごーーーく変な映画。
ゾンビ映画のはずがいきなり脈略もなく円盤が出てくるし、突然この映画の台本の話をしだしたり、まあ緩く笑うコメディとして観るのが正解っぽい。
実際、アダム・ドライバーが小さい車で事件現場に乗り付けるところは本当に笑えたし、リメイク版サスペリアで印象的だったティルダ・スウィントンのキャラクターはずっとおかしいし。
でも英語やアメリカの地理感覚があれば、もっと笑えるんだろうなあと残念に思うところも多々あり。
ゾンビものってゾンビを倒す時や、仲間が殺された時や、最後に脱出する時等に、体温が上がるような見せ場があるけど、この映画は色々起きても、ずーーっと低体温ですごく独特。
ゾンビ映画の定番をことごとく外しているのがこだわりっぽい。
みんなゾンビという非科学的な存在を認識するのがやたらと早かったり、最後の方でようやく感情的になったところも、すごく的外れな内容だったり(笑)
あと好きだったのは、ゾンビが墓から出てくるという今では珍しいクラシックな場面でかかるシンセサイザーの音楽。
あの懐かしい感じが堪らなかった!
ただ、個人的には外すならもっと極端に外した方が面白かったかなと思った。
何かが起きそう、ゾンビがいるんじゃないかと言ってる間に映画が終わっちゃっうとか。
最後の方にこの映画のゾンビのモチーフ的なのものを突然解説しだすが、あれいるのかなあ。
まあそこもあえてやったと言われてしまえばそれまでだけど。