とむ

パラサイト 半地下の家族のとむのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

めっっっちゃくちゃ楽しみにしてた
2020年、最初に見る映画はこれだ!と決め、年明けてからの一週間ずーーーっと他の映画見るの我慢して、
先行上映が催されていることを知って映画館に駆け込むようにして今日ようやく見ることができた。

でも正直思ったのと違った…。
いや、多分映画としてはかなりよく出来てるはずなんですよ。
期待値上げすぎたかなぁ…。

でもポン・ジュノならそのハードルさえも軽々越えてくれると思ってたから、
なんか個人的にはすごく残念に感じてしまった作品でした。


まず、冒頭の監督の「ネタバレ禁止!」的な映像入れるのやめましょうよ…。
あれ入ってたせいで変に身構えちゃったし、作品をストレートに楽しむのを阻害してるよ。
なんならその直後のキャストによる「上映マナー」の映像すらももしかしたらどんでん返しの一部なんじゃないか?って疑ってかかってしまった。笑

それとか予告編の印象もあってか、
ソン・ガンホ側の半地下の家族に対しての猜疑心が最後まで消えず、
実はこいつらこそがとんでもない奴らの集まりなんじゃないか?
なんなら実は血の繋がりのない全くの別人同士が、それまでの家族と成り代わることで生き長らえてきた人々の寄り集めなのかな?くらいまで思ってしまいました。


常に「お、ここから面白くなるか!?」っていうラインギリギリを通過していて、
で結局超えてこない感じに終始やきもき。
最後のモールス信号のくだりでなんかもうひとつ来るかな?と思っていたらそのままフェードアウトしてしまったので…

あと、モールス信号のくだりって、
中盤の「あの事実」が判明するまでにそれっぽい描写あったっけ?


もちろん、監督が言うようにどんでん返しが全ての作品ではないのは間違いないです。
社会的な問題に切り込んでいくタイプの話かなーとも思っていたので、
そこに対して不満があるわけではないんですけどね。

ただ、ラストでソン・ガンホが金持ち側の家族に対してとる「ある行動」への「え?なんで?」が最後まで拭えませんでした。

「えー!?なんで!?!?」ではなく
「え?なんで?」。

臭いのこととかあったけど、
それでそこまで…?と思っちゃいました。
韓国だと何か特別な意味があるのかしら。


ポン・ジュノ作品は軒並み好きで、
周りの評価が芳しくなかった「スノーピアサー」でさえすごく好きだったので、
今回は自分にはハマらず、とても残念でした。


でもあの階段から子供をみるおっさんの「目」はまじヤベーと思う。
とむ

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