Asuuu

パラサイト 半地下の家族のAsuuuのレビュー・感想・評価

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)
4.4
『ねぇママ、同じ匂いがするよー』
『今度は別々に洗濯するか…』

🏆アカデミー賞🏆
作品賞、監督賞、脚本賞、国際映画賞受賞
カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品

韓国の作品、歴史ドラマは大好き💕
だけど映画は…恋愛が多いからか見ないのでコレが初めての韓国映画です!

感想を一言で言うと
【いかにもアメリカ人が(オスカーで)選びそうな映画やー!】というのが1つ
そして、

【やはり社会はシンプルとは限らない】という複雑な気分
テーマとして社会とは人とは難しい、けどもその難しさがあるから面白いんだとも思う

<story>
半地下に住む家族4人は全員無職で貧しい暮らしをしていた。
大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している長男ギウ。

彼は海外に行く友人の代わりに“受験のプロ”として家庭教師になった先は、IT企業の社長パク・ドンイク一家が暮らす高台の大豪邸だった。

パク家の人達に気に入られた彼は更なる野望から美大志望の妹ギジョンを美術の教師として紹介した…そこから人づてに家族を紹介し"半地下の家族"は"高台の家族"を【パラサイト】していくのである一一

<Review>
精巧に作り込まれた脚本こそが真髄。
"半地下"という地上でもないその日暮らしの家族と"高台"にあるお金持ちの家族、
この接点のない2つの家族がひょんなことで交わるという設定が面白い🤔

※監督は2013年から「身分の違う2つの家族が一緒になったら面白そう」と構想してたそう←マジカイナ

まさに韓国の「格差社会」や「学歴社会」を風刺した作品だけれども、多くの国にも共通する問題なために興味深かった👍
アカデミー賞でもそういう社会問題は好きなので作品賞も納得できる( ˉ ˘ ˉ )

身近なところから考え方に違いがある当たり前の光景も映画で描くシーンはもはや芸術の域
お金持ち→貧困 または 雇い主→労働者
立場が変わると考え方も三者三様
(例えば大雨1つでも悪天候と捉えるか災害と捉えるか心の余裕とかも違う)

さらに面白いのが第三者という存在。
詳しくは言えないが社会には傍観者が必ずいる、そんな所もかなりリアル…
結末が全く予想出来なかったけれども終わり方は意外と薄味(笑)
それでも初見でコロコロ変わる展開に惹き込まれた🙌

ネタバレ反対運動も納得(私もネタバレは避けたい)

韓国という国はお隣だけども日本とは文化も違って、でもやっぱり似てたりと奇妙にも共感するもんだなと思った笑
割としっかりグロいシーンもあるので小さな子供にはおすすめ出来ないけれどもそれ以外は色々な世代におすすめできる作品✨
Asuuu

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