rayconte

るろうに剣心 最終章 The Finalのrayconteのレビュー・感想・評価

5.0
最高!!
ハリウッドの猿真似じゃなくても、ガチになれば日本でもこんなアクション映画が作れるのだと示した傑作。
前作から7年経ったけど、これはただの焼き直しじゃない。
スケールも迫力も資金も、さらにパワーアップしていやがる。

アクション監督はもちろん谷垣健治。
あのドニーイェンとともに仕事をしてきた本物のマスターが、中国帰りのアナーキスト雪代縁のアクションを作り上がるとはなんて因果なんだろうか。
アクションシーンはほぼ全部ハイライトだが、中でも好きなのは電車での格闘。
狭い空間を最大限に活かし、複雑な殺陣と縁のクールなキャラクターを存分に発揮し、それが人物紹介にもなっているのだ。
まさに映画におけるアクションの理想型、つまりは惚れちまうよ真剣佑に。
また、前作までちらほらあった安っぽい箇所はきっちりブラッシュアップされ、品質の底上げもされているので、マジ文句なしだ。

だが、原作ものはストーリーの変更が難しく、それが超人気漫画ともなればなおさら映画ならではの盛り上がりを作るのは大仕事だ。
しかし本作では、原作の大筋は変えずにこの映画、このキャストでしか出来ないサプライズが随所に盛り込まれ、漫画を読んで話を知っている人でもギャーギャーと歓喜できる。いやむしろ、原作を知っているほうが喜び度は高いかも。
くれぐれも「生きとったんかいワレェ!」と叫ばないように注意してください。

6月には「begining」が公開される。
ここまで至れり尽くせりでまだ前編とは恐ろしいかぎりだ。後編観たら死ぬんじゃないか?
こんなクオリティの高い超大作、しばらくは出てこないだろう。
絶対に、リアルタイムで、劇場のデカい画面デカいスピーカーで観るべき作品です!
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