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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリンのQvQのレビュー・感想・評価

3.7
私はきっとどうかしていたのだ。そうだ、きっと。…そう思いたくなるほど、思ったほどの感激も感慨もなく観終えてしまいました。

確かにアレサの歌声は素晴らしく魂のこもったものだったし、滝のように流れる汗からはこの歌唱に対する彼女の並々ならぬ決意を感じました。彼女が本当に一握りの本物の歌手であるという事は、この映画ても十分感じる事はできたのです、が…。

やっぱり性格的に私は、たぶんゴスペルが性に合わないのではないかと思います。ジーザスを信じている人の魂に共感することができず、終始そのことが気になり集中出来なかったです。歌声の凄さが全然入ってこなかった…(;_;)

これは記録としては大変貴重なドキュメンタリーですし、長い時間を経て公開されたことはとても喜ばしい事だと思います。私もそういう意味では映画館まで足を運んで良かったです。

うーん、だからこそもうちょい感激したかった(;_;)
もちろんゴスペルの映画だってことはわかってたし、ゴスペルを否定するものでも全くないのです。やっぱり今日は私、どうかしてた。そうに違いない。アレサ・フランクリンという偉大な歌手の熱演をこんなにサラッと観てしまって、いま何だかすごーくつまらないことした気分になっています。

ただ、せめてアレサが何か語るとか、彼女のルーツがゴスペルなんだという背景的なことを入れてみるとか、映画としての構成にもうちょっと工夫が出来なかったのかとは思いました。貴重映像の公開ということだけの映画だったのかなと。ミックとチャーリーが映った時はちょっと嬉しかったけど(^^;
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