いよら

パブリック 図書館の奇跡のいよらのレビュー・感想・評価

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)
3.9
寒波がやってきた冬の日、図書館を占拠するホームレスたち。それに協力する図書館員。

何が問題なのかっていうと、
ホームレスたちではなくて、
ホームレスたちを産み出してしまう環境。
そして、その人たちを保護できるところがないっていうこと。
口では対策をしてると言っても、実際には何もできてなくて、結果的に図書館に逃げ込むしかなくなってしまう。
図書館のように無料で解放されてる公共の場所っていうのは彼らにとってなくてはならない場所。
他の利用者に迷惑だった利用者を追い出したことによって訴訟に発展してしまった問題も提起されていたけど、あの解決方法も、体裁だけなんだろうなと感じました。あの検事は本当に目先のことしか考えてないんだろうな。

記者に対して今の思いを話すシーンで、本の一節が読まれるっていうの本当に良かったですね。
それを理解できない記者も問題がちゃんと見えてないんだろうなと感じます。
いよら

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