ましゅー

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のましゅーのレビュー・感想・評価

4.0
(40日以上前の鑑賞録ですが😅しれっと…)
1/28公開の映画でもう1本観たかったのがこれ。
腐った脳みそをリフレッシュするのにもいいかな😂と、ゾンビ映画の余韻を敢えて振り切るかのように、1/30(日)のレイトショーで観てきました。
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#ウェスアンダーソン 監督作品、これで都合4本観た事になります。(観た順番でいくと)
・ムーンライズ・キングダム
・ダージリン急行
・グランド・ブタペスト・ホテル
そして本作と。
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その少ない鑑賞遍歴から感じ取った、彼の監督作の特徴を上げていくと

とにかく
『こだわり抜いた映像が満載!』
場面場面、どこをとってもまるで一枚の絵画のような見目麗しいカットの連続。リアルに撮影した映像だけでなく、タイトルの入れ方やエンドロールまで凝りに凝っている。
(写真、ぽくはないんですよね。かなり作り込んで敢えてほとんどのカットをシンメトリーなつくりにしてたり、恐らく現実にはあり得ないカラフルな配色だったり、)
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『出演者がむちゃくちゃ豪華』
聞くところによると、それら俳優さんたちはこぞって『ウェスの映画に是非出演したい!』と自らラブコールを送っているとか。
そして常連的に何作も出演する人も結構いるみたいですよね。
私の観た4作品に全て出てるのは、我らが #ビルマーレイ その人ですし
3作品なのは #オーウェンウィルソン 、 #エイドリアンブロディ 、エドワード・ノートン 、 #ティルダスウィントン 。
2作品でも マチュー・アマルリック、ウィレム・デフォー、 #フランシスマクドーマンド 、 #シアーシャローナン 、 #レアセドゥ 。
と、こんなにも。
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『登場人物が誰もどこかしら変わってる』
奇異、と言ってもいいかも知れません。
なんかまともじゃなかったり、ちょっと抜けてたり、感情の起伏が激しかったり、一方でなだらかな人がいたり、普通に見えても何かネジが外れてる感じなんですよね😂
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『意外とアダルトな展開がチラホラ』
わりとすぐエッチしたり、不倫したり、男が女に・女も男に迫ったり。絵画のような・絵本のような画ヅラのわりには、よく見るとドロドロとした人間関係が埋め込まれてる事が多い気がします😅
(でも描き方は粘着系ではないですよね😂 あくまでサラッと。)
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そんなこんなで、結構アート系の方々の心をくすぐる仕掛けや、遊び心のある大人のためのおとぎ話的な風情で、これは好きな人はとことん好きな作風だろうな、と客観的に思ったりもしてました。
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かくいう私は…その美麗な映像に『ほえ〜っ!』となったり、そんな登場人物たちの可笑しさにところどころクスッとしたりはあるものの、そんなにズッポリハマり込むって感じではなかったんですよね😂

…本作を観るまでは。
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いや、未だにズッポリ、ってわけではないんですが😅それでも、それまでの作品に比べて一番異なる
・構成全体が『雑誌形式』を取ってオムニバスのように楽しめるという点
・そのアイディアが素直に『面白い!』と感じた点
・でもやっぱり全体を貫く『フレンチ・ディスパッチ』という雑誌編集者の面々の悲喜こもごもが詰まってる点
に、いたく感銘を受けたのであります😆
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それまでは、映画史における歴史の通過点として押さえておくべきか、と興味半分・義務感半分な感じで、彼の作品に向き合ってましたが、結構前のめりに、過去作品も全て押さえたい・新作がまた出来るならば優先順位をかなり高く上げて観たい、との思いにも変わった、記念すべき作品であったように思います😌
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とりあえず…レア・セドゥも、シャラメくんの良きライバル→紆余曲折の末 彼女的な存在になる #リナクードリ も、脱ぎっぷりが良かったな、と🤣
これもウェス・アンダーソンの魅力のなせる技だとしたら、羨ましいやら妬ましいやら…

Disney+ではもう配信になってるしもう一度確かめようかな…なんて…
(いい事言ったようで結局それか😂)
ましゅー

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