へたれ

映画はアリスから始まったのへたれのレビュー・感想・評価

映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)
3.3
良かったとこ 淀みなく流れるスピード感
博物館でレクチャーを受けていると錯覚するぐらい、次から次へと情報が送り込まれてくる。過去映像をふんだんに使うだけでなく、調査報道的なシーンでは地図や家系図も動かして観客に対してひたすら説明してくる姿勢に圧倒された。
博物館などで見る「3分で分かる〇〇」のような動画を100分続けて観たような印象を受ける。

ダメだったとこ 素材にまとまりがない
基本的にはアリス・ギイの功績の再発掘と、それがいかにして歴史から消されていたのかというストーリーではあるけれど、それ以外の情報もふんだんに盛り込まれているのが、逆にノイズになっていた。
現代の子孫たちがパリの撮影現場を訪れるとか、現代の映画関係者たちとアリス・ギイが対話しているように構成するとか、本筋と関係がないところの情報は監督の手癖が出てしまっていて、情報が増えるほど退屈になるという時間帯があった。
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