良かったとこ 前半の荒削りな不穏さ
とにかく何か不穏なことをしてやろうと言う気が満々な不穏な前半は、ストーリーがどう転ぶのか分からないので、焦らされる分面白かった。
主人公が実質的に不在な上に、次から次へと出てくる怪しそうな人たちは、印象がコロコロ変わるので、この先の展開を想像するのが楽しい。
ダメだったとこ 後半の凡庸さ
ストーリーの構造が分かる中盤からは、要はゴア描写満載のタワーディフェンスゲームかと観客も理解できるので、途端に先読みできるようになって魅力を失う。侍がキャラ立ちしてない「七人の侍」スタイルでもあるし、台湾の「セデック・バレ」から歴史的な重みを取っ払ったようなものとも言えるけど、全裸、血しぶき、顔面ショットガン直撃、首斬りなど、そういう場面さえ流れれば満足する人向けに収まってしまうのは残念。
