おらんだ

約三十の嘘のおらんだのレビュー・感想・評価

約三十の嘘(2004年製作の映画)
3.1
寝台列車トワイライトエクスプレスに乗り込んだ6人の詐欺師達。とある事件を機に解散していたが、3年ぶりの大仕事の為に再結集する。仕事を大成功させ、大金をせしめた彼らだったが、その大金の入ったトランクが寝台列車の中で消えてしまい、詐欺師達は互いを疑い合う。

登場人物が全員詐欺師なので、誰もが平等に怪しい。彼らの化かし合い、勘ぐり合いが面白い。誰が犯人なのか推理しながら観られる。

キャラがそれぞれに曲者なのだが、妙にウザい。不必要に軽薄だったり、痴話喧嘩があったり、饒舌だったり。あまり知性を感じさせない。洋画だったらしっくりくるパーソナリティーかもしれないが、全員日本人なので違和感がある。

場面が常に寝台列車なので、風景に変化があまりない。部屋の窮屈さも手伝ってか凄く小ぢんまりした地味な話に見える。

詐欺師とかいういかにもな要素がありながら、一切裏切りが無い。クライムサスペンスでもないし…。うーん…。
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