へたれ

エターナルズのへたれのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
2.5
良かったとこ 逆光や夕方っぽい景色
とにかくやたらと逆光に照らされるシーンが多く、それが後光が差しているように美しい。
グリーンバックなのか分からないけど、「ノマドランド」でも効果的だったマジックアワーのような光の加減もあって、今までのMCU作品と比べて日の光が印象的だった。

ダメだったとこ1 拙速なキャラクターづくり
「アベンジャーズ」が作られる前に「アイアンマン」などの作品でキャラクターの下準備がされていたのと比べると、この作品では、10人初登場させていきなりチーム感を出そうとするので、キャラクターづくりがすべて未消化。さらに、人物紹介のために時代を何度も行き来するわりには、その時代の人間たちとの関わりが希薄で、7000年地球を見守ってきたという設定も生きてこない。その結果、彼らがなぜ命令に逆らってでも地球を(あるいは人類を)守りたいと思うのかという使命感も希薄。

ダメだったとこ2 大半の俳優が魅力を出せていない
社会生活を送ってきた人として魅力があったのは、ブライアン・タイリー・ヘンリーが演じたゲイカップルぐらい。あとの俳優たちは、窮屈な設定によって魅力を出せない(アンジェリーナ・ジョリーが演じる格闘バカや、クメイル・ナンジアニが演じる荒唐無稽なボリウッド・スター)か、そもそも出演時間が短くて魅力を出す以前の問題(マ・ドンソク)か、俳優自体にそれほど華がないかのいずれか。
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