予告編以外の情報はほぼシャットアウト。あの『ノマドランド』のクロエ・ジャオがマーベルをどう料理するのかと、やや恐る恐る臨みました。
結果満足です。壮大すぎる世界観を叙事詩的に紹介し、現代的な価値観を溶け込ませ、私たちが虚実共に時代の転換点にいることを示しています。自らの能力とリーダーの重責のバランスに苦悩するアジア系女性。病んだ女性戦士を支え続けるマッチョ戦士。ゲイ、コミューン、引き籠り…。ポリコレ批判的なコメントを見かけるとがっくりするけど、私は「度が過ぎる」とは思いません。彼ら限りなく神様だから。この作品、新たなスタート地点だから!
時間軸も空間も壮大過ぎて、縮尺が狂うけど、お釈迦様の掌の上と思って楽しむと良いと思います。