じょにー

エターナルズのじょにーのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.8
見知らぬメンツの中に放り込まれたバッキー・バーンズがみんなとTikTok撮りあってワイワイするクライマックスは涙なしには見れませんでしたね。嘘です。


エターナルズややこしいだろうな〜と思いきやいざ見始めると画面がゴージャスすぎてテンション上がる。マ・ドンソクとアンジェリーナ・ジョリーがメンバーにいるのが色々な意味で強すぎるって。

色々思う所はあるけど後回しにするとして、基本的には人間のためにつくられた(リデザインされた)物語なのかなと思う。
こんなこと言い始めるのは反則かもしれないけど、MCUでは何星人でも英語を喋ってくれるし、ほとんど人間の形をしてる。
エターナルズにおいても手話を使ったり人種が見て取れたり(人種や性別に関してはむしろエターナルズに源流があるのかもしれないけれど)、あくまでこの作品は人間の文化の上に構築されてる。ほとんど神の話なのに、実は人間への肯定から成り立ってるのがおもしろい。
エターナルズも人間みたいに持って生まれた感情や立場に振り回されてるあたり、マーベルはつくづくヒーローを、神でさえ人間として描いていくんだな。

とはいえこれまで描いてきたものに比べてやっぱり人間離れしてるし、大味で感情移入できず傍観してるような感覚だった。地球に迷惑かからない範囲で勝手にやっててくれという思いさえある。笑
作品の根幹に愛という感情があるのはわかるし、人間のための映画と解釈したいけど、ちょっとスケールがデカすぎて。愉快な仲間が地球にやってきたどころの話じゃないよね・・・彼らが小競り合いするだけでも指パッチンみたいに後々まで地球に遺恨を残しそうなのが怖い。
あとキャラクターにCG多用してあんまりコミカルな方へとファンタジックにはなってほしくないな〜という気持ち・・・。マーベルの中でも多様化が極まってるだろうから、無理にすべてのキャラをユニバースに共存させずに細分化するのもありなんじゃないかなーなんて思った。

そしてポストクレジットその1。その辺の関係性マジでやるのか・・・。詰めすぎるとまたややこしくなるけど、詰めないと何でもありに感じてしまいそう。

ポストクレジットその2。ムーンナイト関連か・・・?と思ったら全然違ったし、さらに調べたらまたすげーこと起こってて笑っちゃった。MCU生き急ぎすぎでは?
フェーズ4も佳境に入って容赦なくなってきて、いよいよマジの「全部」を見ておかないと振り落とされていきそうですね。おもしろくするためには展開早めて容赦なく前に突き進むのが1番なんだろうけど、ファンの間ですら履修度に乖離が起こりそうで複雑。映画に限らず創作って自分にとって特別だなあと思えたらそれでいいはずだけど、ことMCUにおいてはファンも作品の輪の中に入ってるもんね。
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