風景の変遷と人の記憶。
交錯した時の声が綴る、一大映像叙情詩。
本作は、映画という表現形式の中で最も静謐で詩的な領域を切り拓く希有な試みである。
ここでは物語はほとんど声を潜め、代わりに季節の移ろ…
メランコリックでほろ苦い余韻を残す佳作。
フランコ・ピアヴォッリ。
本作はイタリア、ロンバルディア州の小さく牧歌的な村を舞台とした、セミドキュメンタリーである。
特定の人物像で無く、“人々の暮らす…
イタリアの映画評論家、アドリアーノ・アプラ氏が選ぶイタリア映画ベスト10(と言ってもリストには13本ある)に入っているので観たが傑作。
イタリアのある農村の春夏秋冬を撮った映画で話の筋やセリフと言っ…
[ある村の人々の懐古的年代記] 80点
空を真っ赤に染めながら太陽が昇り始め一日が始まり、映画も始まる。光を反射する湖は魚の動きとともに波打ち、人気のない街で鳥のさえずりがこだまする。イタリアの田…