冒頭30分の凄まじ過ぎる戦闘シーンだけを何度も繰り返し見ていたものの、最初から最後まで観たのはつい最近のこと。お恥ずかしい。
明らかにこの作品以降、戦争映画は変わった。やや淡白な戦闘シーン、かつウェットなドラマの戦争映画は時代遅れになった。まるで戦場に放り込まれたかのような凄惨極まる戦闘シーン、ドライでリアルなドラマが展開されるこの「プライベート・ライアン」のような作品が主流になったのだ。
全編これ見所！と言っても過言ではないスピルバーグの演出が冴え渡っている。長回し場面も多く、観ているこちらまで主人公たちと一緒にライアン二等兵を探している気分になる。
個人的お気に入りシーンはクライマックスの戦闘シーン前の束の間の休息場面。男たちがエディット・ピアフのレコードに耳を傾けている場面は何とも言えず良い。
見返す度に発見がありそうな傑作中の傑作。今更言うまでもないでしょうが、オススメです。
