ぐっさん

新解釈・三國志のぐっさんのレビュー・感想・評価

新解釈・三國志(2020年製作の映画)
4.2
2020/12/11ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。

 有名な歴史、三国志の山場「赤壁の戦い」(別の映画でカッコよく言うと「レッドクリフ」)までの物語を福田雄一流にご存じ大泉洋さんを主演に福田作品常連メンバーを含めた超豪華キャストで超ゆる~~く描かれた作品。

 もう、大爆笑でしたよ。そしてカッコいいし、きちんとキメてくとこはキメていく。もう福田作品を知っている人にとっては何も変えないノリで進んでいくので安定して観れます。

 とにかく各キャラ1人1ネタというほどみんな笑いを取ってツッコミを入れたりする中、私は貂蝉(ちょうせん)役の渡辺直美さんのシーンはもう腹を抱えて笑ってしまいました。イケメンの趙雲(ちょううん)が美女を推薦して連れてきたのがアレッ??という劉備(りゅうび)メンバーのポカンとした顔とあきらかに笑いをこらえているやり取りは面白かったし、董卓(とうたく)役の佐藤二朗さんとのやり取りも爆笑でした。(かなりオススメ)
 そして、孔明(こうめい)役のムロツヨシさんのグダグダな登場シーンがゆるいゆるい(笑)「はいぃ~~」って感じで現れて「えぇ~」という劉備メンバーとの掛け合いシーンや孔明の奥さんが鬼嫁だしそれを橋本環奈さんが演じているからかなり好きでしたねぇ。

 大泉さんは劉備役なんですが、戦いにノリ気じゃないけど、有名になっていく。なぜこうなったのか?が担ぎ上げられてなんだかんだで有名になっていくプロセスが福田流新解釈なのでこれでもありだねと思っちゃうんですよ(笑)そして、曹操(そうそう)役の小栗旬さんもカッコいいけどのびのび演じてて面白いんだ、ぜひご注目していただきたい。

 すごいバトルシーンもあるんでしょ?と思っている方もいるでしょうが個人意見としてですがこの作品全体を通して言える割合はズバリ言って

 バトルシーン 1割
 トークと笑い 9割

と思っていいです(笑)

 新解釈を説明する教授役として西田敏行さんが語りナビゲートしていくのでわかりやすいしどんどん肝心なとこはファミコンRPG風にしたり、思いっきりイラストを使ったりして予算少なめにしてあ~これぞ福田流じゃと文句は言えない展開。
 そして、エンディングテーマ曲が福山雅治さんだからカッコよくしめてくれるんだ!そして、物語もキッチリきめるとこはキメるんで三国志ファンも怒らずに安心してみていただきたい。

 各キャラ、各ストーリー展開とにかく全体的にゆるいです。ガチ三国志ファンはこんな解釈もあるんであるんで大目に見てと思っていただきたいし、この作品をきっかけに三国志を学んでみようそして有名コミック「キ○○ダム」にハマってみようというきっかけにしてみようというやり方もありかもしれませんぞ。
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