しめじろー

音楽のしめじろーのレビュー・感想・評価

音楽(2019年製作の映画)
4.3
片田舎の偏差値低そうな不良学生が思いつきでバンドを始める、シュール系ゆるゆるコメディ。
すげー良かったですよ。音楽は魂の衝動であることを体現したようなストーリーと荒々しくもアーティスティックなアニメーション、そういうのも良かったんですけど、気になったらとにかくやってみるという主人公の姿勢が気持ち良かったです。
「ベース?ベースってなんだ?」
「低い音が出るやつだよ」
「ドラムってどれ持っていけばいいの?」
「持てるだけ持っていけばいいよ」
「じゃやるか…せーのっ」
まずロジックを勉強してから…とか、お手本がないと怖い…みたいな、ネットで攻略法調べないとゲームもできないような頭でっかちな若者も、とにかくやってみたらいいんじゃないですかね!!死にはしないんだから!!
なんかそういうことを言われている気がしました。音楽関係なく。衝動がきたら身を任せることの楽しさ、大人になればなるほど忘れがちですけど、ケンジたちの衝動を一緒になって追体験できてすごい楽しい映画でしたよ…。

登場人物みんないいやつ、終始ファミレスで駄弁っているかような呑気なストーリーですが、魂の慟哭、熱いものを感じさせる展開と作画は見応えあります。ライブも良かったな。
森田くんいいよね。森田!!あんたが主役だ!!そしてケンジは普通に才能がある。