ソル・ギョングは私が好きな俳優の1人です！
実話ベースの話をここまで脚本を面白く作れるってすごい！
これまで金大中らしき人物を主人公にした映画は色々観てきましたが、今回の角度はあんなに色々あった金大中のそれをスパッと切っていて逆に新鮮でした。
去年のKCIAの反対側というのも。
チャンデは、ウンボムに何を重ねていたんだろう。
ただ、政治家になりたかったのか、
脱北者ゆえの軍事政権への反発か、
それともウンボムへの尊敬を超えた何かなのか。
自分の手腕を試したかったからのみではないのは確かな気がします。
お互いの信念を曲げない姿がさり気なく描かれていて、鑑賞前はもっとドロドロした内容かと思っていましたが、意外とコメディタッチな所やヒリヒリする場面のコントラストが映画全体を見やすくしていると感じました。
そんな中でも大統領候補選の駆け引きと党大会の決戦はエモーショナルに描かれていて引き込まれました。
私にはあんな卑怯な天才的発想は微塵もないのだけれど、チャンデの戦略の一部には唸らされました。
最後は、お互いどんな気持ちだったのか。
何通りも想像できて、史実を元にした映画でこんなに色々妄想できるって凄いなーって思いました。
また観直したら捉え方が変わりそうな映画です。
面白かったー！
