ましゅー

グッドライアー 偽りのゲームのましゅーのレビュー・感想・評価

3.7
再び行ってまいりました南町田。
「マザーレス・ブルックリン」以来です。
ここの109シネマズ、都心の限られた劇場やミニシアター系でしか上映されない作品をポロッと演ってくれるんですね~。

(実は都心に出るより、こっちのが家に近い😅)

しかも幸いな事に火曜なのに祝日。ポイントカード会員料金です。今日はここで2連チャン。上映時間の関係でまずはこの作品です。
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半ばレジェンドと化している名女優・名俳優、ヘレン・ミレンとイアン・マッケランの2大看板。これは激シブの演技合戦が堪能出来そうです😉
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…………渋い……まさに渋い……渋すぎる。まるで初めてビールを飲んだ時のような。でもぶっちゃけ爽快感はありません。
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はっきり言って中盤までは、別の詐欺も進行させてはいるのですが、極めて退屈に見えます。

だって老いた男女のダンディーかつエレガントな(詐欺を仕掛けてるのだからうわべだけの)やり取りや、デート的な行動をひたすら見てても、うーーーんとしか…

いや、チラシには「これがオトナの騙し合い」とあるので、もう少し軽妙さがあるかと思ったのですが、どうしてどうして。
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それがどうでしょう。中盤以降からはにわかに緊張感が増していきます。

観了後に改めて見るもう一つのタグライン。「人は誰でも秘密がある。最期まで嘘をつく。」

…なるほど。こっちか…❗
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熟練かつ老獪な詐欺師のイアンは、資産家の未亡人ヘレンに近づき親密になりつつ、もう一つの詐欺を仲間達と平行して進行させるいわゆる手練れ。

なかなか落ちないヘレンと、事ある毎に訝しがるヘレンの孫に少々回り道はしつつも何とか道筋がついた矢先、旅先のベルリンで衝撃の事実が発覚。
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怪我の功名か、それを機に資産を共有する決断をするヘレン。ついにこの一大詐欺に決着が…❗

決して後味の良い幕切れではありませんでしたが、ある意味自業自得の結果なのか…

全くもって派手さはほぼありませんが、そう、30年、40年と熟成されたウイスキーをストレートでチビチビ舐めるように飲んでいたような、そんな観了感を抱いたのでありました…
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(以下 公式HPより)
ベテラン詐欺師のロイ(イアン・マッケラン)が出会い系サイトで狙いを定めたのは、夫を亡くしてまもない資産家ベティ(ヘレン・ミレン)。

全財産を騙し取ろうと策略をめぐらす非情なロイを、世間知らずのベティは徐々に信用するようになる。しかし、単純な詐欺だったはずが、物語は思いがけない事態へ発展していく――。

暴かれるのは、人間誰しもが抱えて生きていかねばならない秘密と嘘。偽りに満ちた人生の奥底にある真実とは――。英国が誇る両名優がぶつかり合う、至高のライアーゲームが今はじまる。
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