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オフィーリア 奪われた王国のtorakoaのレビュー・感想・評価

2.8
オフィーリア視点の『ハムレット』というのみならず、王妃に気に入られ王妃付の侍女となったオフィーリアが成長したのち王子ハムレットに見初められるが身分差があり……ってな感じで結構改変してある。気が強く行動的で頭も悪くなくて主張もする、現代のスタンダードなヒロインて感じ。
そこらへんと多分元ネタとは変えてくるであろう諸々は予想してたので、あーやっぱりそうかと思うぐらいで驚きはなかった。あと古い戯曲らしい台詞も多分皆無で、時代物らしさが薄いと思わないでもないが、見やすいようにも思わないでもない。

衣装やセット、色味、音楽、カメラ、照明等々クオリティ高くて、ちゃんとした映画を観てるなーと思いながら割とストレスなく観れた。一緒に借りたインド映画が色々アレだったので。

ハムレットがジョージ・マッケイ。若くて青くて純な感じがよかったかもしれない。言動が理解不能なキャラだと思っていたが、このハムレットで何かなるほどなーと。

その母も今どきの脚色してあるようには思うしナオミ・ワッツも悪くなかったけど、現代的な脚色からすると何故止めないのかってあたりが腑に落ちない。
身分違いがどうのという割に王妃の出自が貴族やら王族やらではないっぽかったのも気になったし、森に棲む魔女の絡め方が何かピンとこない。アイディア自体は悪くない気もしたんだが。

私なら止められるかもしれない、で取った行動がそれだけ?ってのもちょっと。何でもう一人のほうにコンタクト取ろうともしないんだ。結末ありきで中途半端になってやしないか。悪くはないけどもう少し練ったほうがよかったんでないかなー。

ハリーポッターのドラコの人がヒロイン兄役で出てた。

吹替なし英語字幕なし。
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