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Mank/マンクのdecapのレビュー・感想・評価

Mank/マンク(2020年製作の映画)
4.1
ハーマン・J・マンキウィッツが『市民ケーン』の脚本を書くまでの顛末とその意味。
ハリウッド映画が危機を迎え、メディアによる市民の分断が明確にされる2020年に、『市民ケーン』がここまでフィットするとは。そしてこれがNetflixで制作されているのも皮肉。
半ば業界を追放されたマンクが映画の意義、映画をつくる意味を問い、信念を貫くことで彼や周りの人々がそれぞれなりの「バラのつぼみ」を取り戻すストーリーに落涙。
気づかなかったオマージュや引用も山のようにあるのだろうが、撮影も美術も演技も全てのカットが美しく愛がある。
脚本はデビッド・フィンチャーの父。音楽はいつものトレント・レズナー&アッティカス・ロス。ラストのピアノの旋律を聴けただけでも行ってよかった
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