む

ソー:ラブ&サンダーのむのレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
3.4
前作「バトルロイヤル」は、MCU内の単体作品では1、2を争うほど大好きな作品で、ワイカティティ監督の“少しレトロSF風デザイン”とソー作品の組み合わせの虜になっている。
今後のソー作品も、ワイカティティ監督に担っていただきたい。

それにしてもソー作品は長生きだなぁと、本当に初めの2作では考えられない追い上げ。


今作は、失墜したソーの讃仰をまた復活させることがメインで、本当に最後の最後までガタガタボロボロだが、結果的に愛嬌全開の愛されるソーになったのではないかと感じた。
ピーターからの「千年も生きて自分探しか」とは、まさにソーというキャラクターの確信を突いていて、序盤のピーターとの掛け合いは、観客がソーに抱いていたシコリを代弁してくれている。


「ラブ&サンダー」という題名を見て、恐らく最後は子供が産まれたりして、そのラブだろうなと予想していたけど、ニアピンで嬉しかった。
オーディンが敵の息子を育て、ソーもゴアの娘を育てることになって、ロキへの贖罪の意味も込められているんだろうか。

ソーには、老害の神々に負けず慈愛を持って、これからもパパヒーローしてほしい。それにしてもゼウス糞野郎すぎてめちゃくちゃ好き。
む