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地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガンのkazu1961のレビュー・感想・評価

3.0
▪️Title : 「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1972
▪️JP Release Date :1972/03/13
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-429 再鑑賞
🕰Running Time:89分
▪️My Review
“アンギラスはゴジラの子分だった!!”
とうとう、大映の「ガメラシリーズ」のようにヒーロー性を強調したゴジラのテーマソングがエンディングに流れます。そして、またまた伊福部昭の「ゴジラマーチ」も冴えています!
今回は、科学万能主義に対するアンチテーゼをテーマに掲げています。
科学万能主義に対するアンチテーゼは、全身に兵器をつけたガイガンにゴジラが勝利を収めることに反映されていて、なおかつM宇宙ハンター星雲人たちの断末魔の台詞に相対させ、主人公たちの「素朴の勝利」が強調されています。物語は、「科学が発達しすぎると平和は遠のいて行くかもしれない」という警句で締めくくられているんですね。
メインで登場する怪獣は、ゴジラ、アンギラス、ガイガン、キングギドラ。そして、「怪獣島の仲間」として、ラドン、モスラ、カマキラス、ゴロザウルス、クモンガ、ミニラが過去作品からの映像で登場しています。
本作は、第二次怪獣ブームの真っ只中に製作され、「ゴジラが他怪獣と闘い、怪獣チャンピオンを競う」というチャンピオンまつり路線を確定させた作品です。もうほんと怪獣プロレスそのものです。本作でのゴジラは「悪の怪獣」から地球を守る「正義の怪獣」という扱いに明確になっています。
ゴジラとアンギラスが、アニメの「ふきだし」で会話するシーンは流石に???。公開当時から賛否両論となりました。
ドラマ面では、ウーマン・リブ、内ゲバ、ヒッピー、教育ママ、怪獣ブームなど、同時代を象徴する風俗も多々採り入れられています。始まってすぐのBGMが「戦争を知らない子供たち」ですし、70年代ファッションも見どころの一つですね。

物語は。。。
ゴジラタワーがそびえ立つ世界子供ランドは地球侵略を目論むハンター星雲M星人の秘密基地でした。彼らはガイガンとキングギドラを呼び寄せ、ゴジラタワーから発する特殊電波で二大怪獣をコントロールし東京攻撃を開始しました。これを察知したゴジラとアンギラスは怪獣島から東京へと急ぎす。今ここに、地球怪獣軍と宇宙怪獣軍の壮絶なタッグマッチのゴングが鳴ります。。。

▪️Overview
昭和29年「ゴジラ(1954)」以来のゴジラシリーズ12本目。未来怪獣ガイガンは18代目の新怪獣。脚本は「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」の関沢新一。監督は「西のペテン師・東のサギ師」の福田純。撮影は「愛ふたたび」の長谷川清がそれぞれ担当。(参考:映画.com)

出演は、石川博、梅田智子、菱見百合子、高島稔、藤田漸、西沢利明、村井国夫。
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