マッスル入道

セクスタプレッツ ~オレって六つ子だったの?~のマッスル入道のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

マーロン・ウェイアンズが7役やっているというのがすごい。確かに演技や見た目の違いは結構極端だったけど、それでも比重が洒落にならんよな。

何を伝えたいかはよく分からなかった。かなり話がとっ散らかっているような印象。
何人ものキャラクターにあの短時間で一貫した物語性と深みを持たせたり、見てて納得できるような関係性を持たせたりってのは困難なのかもしれん。

「家族が大事」ってメッセージがあるとしたら、それはマジでよく分からない。主人公は家族に会ったことで助かったことより、酷い目に遭わされたことの方がずっと多くなかったか?兄弟は根っからの悪人ではないかもしれないが、子どものことを思ったらあまり積極的には関わらない方が良さそうな人達じゃないか?

自分としては「家族は大事」系のメッセージが込められてると、どんな作品であっても薄寒い思想に思えるので、根本的にその点は合わなかっただろう。
一般的に家族と呼ばれるものに属する人間関係は、遺伝繋がりがあるというマジでそれだけで、それぞれは別の身体を持つ他人だ。なんでわざわざそういうメッセージを伝えたがるんだろう。この作品に限らず本当に理解できない。

6つ子のお母さんが彼らを手放したこと自体は全然悪いと思わないな。一人で無理に育てようとする方が悲惨な末路を迎えかねんし。

まぁ個人的には笑えるコメディが見たかっただけだからメッセージ性とかは大して気にしていない。とはいえ、そこまで笑えたかどうかも微妙なんだけども…。

まったく笑えないということはなかったけど、すごく面白かったというわけでもなかった。
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