マッスル入道

ウィロビー家の子どもたちのマッスル入道のネタバレレビュー・内容・結末

ウィロビー家の子どもたち(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「家族は大事」みたいなメッセージが込められてたり、家族の絆が強調される映画(特に子ども向けというか、ファミリー向け)は多い。そしてその家族というのはほぼ必ず血縁関係にある。

この作品はそうではなく、血は繋がっていても、子どもを大切にしない親なんかいらんわいというメッセージが込められているので貴重だなと思った。
まぁ主人公らの親のひどさがぶっ飛びすぎてて、現実にある問題とは結びつきにくいんだけど、実の親を否定して血のつながりのない人たちと家族になり幸せになるという結末の映画が存在してくれることが、ともかく貴重。

むしろなぜ家族の絆を強調する映画が多いのか、そちらの方が疑問。そこを強調して何のメリットがあるのか分からん。親が子を傷つけたり歪ませたりすることが実際に社会問題にもなっているのに。血縁関係があったとしても、異なる身体と意思を持つ他人であることは間違いないのに。
親からの受けがいいのだろうか?まぁ映画観るための金出すのは親だからな。金を持ってる人に都合のいい作品を作るのはビジネス上仕方のないこと、ということなのかな?

映画の内容に関して言えば、ずっと置いてきぼり感があって、登場人物の誰に対しても共感しづらかった。そして、動きが早すぎ(特にルース) & 映像がごちゃごちゃしすぎなため、見つづけるのが辛かった。これは自分の老化のせいかもしれない。

物理的におかしいやろ、絶対死人出てるやろ、となるようなシーンを息をするように出してくるので、主人公たちの命の危機のようなシリアスな場面があっても大して深刻そうに見えない。
全体的に起きる現象がぶっ飛びすぎてて、ギャグとシリアスのメリハリが薄くなってしまっていた印象。

実親が子らに命を救われたことでいい人にならなかった点はホッとした。
とりあえず彼らは避妊の方法を知るべき。そして二人で楽しく生きていけばいい。近親相姦では?ってくらいにそっくりな二人なので関係が若干気になるところだが。

まとめ方に無理矢理感が強かったし、意味深な出し方された割に後で何も言及されなかった謎の情報もいくつもあって、いろんな点で腑に落ちないけど、まぁみんな幸せになれたようでよかったねという感じではある。

司令官とルースがかわいかった。
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