マッスル入道

キック・アスのマッスル入道のネタバレレビュー・内容・結末

キック・アス(2010年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

王道なヒーローものだけど、主人公がさして特別な才能に目覚めたわけでもない点が他と違うかな。身体が丈夫になっただけ。そして本質は変わらなかった。でも、辛い出来事を経験して、本当の意味で悪に立ち向かうヒーローになる話。
アクションがかっこよい。あの少女本人がアクションしているんだろうか?めちゃスタイリッシュ。るろ剣の映画を思い出すなぁ。アニメでだってこれをやるのは大変だろう。
エンディングの曲がかっこよかった。

ただ、レビューの数値ほどの素晴らしさは感じなかった。釈然としない点が多い。設定に無理がありすぎというのもあるけど。安易に人が死に過ぎ安易に殺しすぎ。少女が強すぎ容赦なさすぎ。高校生が始めて人を殺した感想が「スゲェ」。悪いことをしている奴ならもう躊躇なく害虫を殺すかのように全員殺す。人権とか皆無。「あれ?こっちが悪役かな?」って思っちゃった。暴力のにこごりって感じ。キャラは敵味方含め勝手な奴ばかりでモヤモヤ。ヒーローヒロイン突然のセックス。こんなヒーローで世の中が良くなるとは正直思えぬ。というかヒーローとは言いがたい。特に父娘はただのバーサーカーだ。ヒーローを自称していたけど。何が何でも復讐をやり遂げようとする姿勢にブレがなくてカッコイイとか別に思わない。普通に引く。中途半端に現実みがあって中途半端に二次元っぽいせいだろうか。色んな所に「そこまでせんでも」が多すぎる。子どもに見せたくないヒーロー映画だと思った(元々子ども向けじゃないだろうけど)。R12くらいあってもいいんじゃないか。
マッスル入道

マッスル入道