だい

スミス都へ行くのだいのネタバレレビュー・内容・結末

スミス都へ行く(1939年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

何がすごいってさ、
1939年時点でこういう本格政治ドラマが作られる。
って、よほどの政治参加意識が一般人に無いと成立しないから、
やっぱ直接民主制の国は違うよなぁ、
とは思う。

利権の絡んだ事業を通すために、
政界の大物と財界の大物が政治を知らないイエスマンを擁立。
しかしイエスマンはもともと正義漢だったため正しい政治を追求し出す。
財界の大物は自分の所有するマスメディアを使って、でっち上げまでして潰しにかかる。
このプロット、現代でも全然通用するやつーーーー!!!!!

これ、日本では
「欲しがりません、勝つまでは」
ってアジってた時代よりさらに少し前の映画だぜ…

その時代の日米の市民意識の差の愕然とするけど、
結局世界中で政治腐敗の構図が未だに変わってないのにも愕然とするわ。

ってかペインも、最後急に後悔するくらいなら最初からやるなよ!
ペインのことはきちんと報道されたのかだけは気になる。


主人公のジェームズ・スチュアートは素晴らしき哉、人生!とロープ。
秘書のジーン・アーサーはコンドル。
ペイン役のクロード・レインズはロビンフッドのジョン王子。
新聞記者のトーマス・ミッチェルは駅馬車とコンドル。
主要キャラが見たことある人ばっかりだったから、
なんかいろいろと集大成的な感じで観てた。

でもいちばんキャラ好きだったのは議長のひと。
あの人、人間的に好きすぎて、ああいう人になりたい。
だい

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